新しいFC-Eシリーズがリリースされた後、多くのお客様がFCシリーズとFC-Eシリーズのどちらを選ぶべきかについて混乱しています。名前も外観も似ていますが、価格はかなり異なります。
このブログでは、それらの類似点と違いについて説明します。
FCシリーズには以下が含まれます：
FC 3000、FC 4800、FC 6500、FC 8000、FC1000W
FC-Eシリーズには以下が含まれます：
FC-E 3000、FC-E 4800、FC-E 6500、FC-E8000、FC-E1000W
FCシリーズとFC-Eシリーズの類似点
違いを明確に理解するために、まずその類似点についてご説明いたします。
FCシリーズとFC-Eシリーズには7つの類似点があります。
·外観：両方ともマルチバー式のLEDで、正方形のエリアを照らします。
·電源：FCシリーズとFC-Eシリーズは、どちらもMars Hydroのドライバーが搭載されています。
·スペクトル：同じスペクトル設計を持っています。
650-665nm、2800-3000K、4800-5000K
·熱対策：同じヒートシンク設計を持っています - 各ライトバーには、熱放散エリアを増加させるためのピーク形状のアルミニウムヒートシンクがあります。どちらが涼しいかと言うと、この点ではほとんど違いがありません。ただし、FC-Eシリーズはより多くのチップ（ダイオード）を搭載しているため、より多くの熱を発生させます。
·均一性：マルチバー式の外観のため、両シリーズともに均等な光分布があります。そして、チップとバーが特別な配置で設計されているため、他のLEDよりも均一な光分布を持っています。
·デイジーチェーンと調光機能：FCシリーズとFC-Eシリーズは、どちらもデイジーチェーン機能と調光機能をついています。
·防水：両方ともIP65レベルの防水機能があります。
FCシリーズとFC-Eシリーズの違い
今度は違いについての時間です。主に5つの大きな違いがあります。
·LEDチップ/ダイオード
·PPE/PPFD（光合成光子効率/光合成光子束密度）
·機能設計
·価格
·用途・適用範囲
違いその1：LEDチップ/ダイオード
FCシリーズとFC-Eシリーズの最大の違いは、搭載されているLEDダイオードです。
FCシリーズはSamsungのダイオードを搭載
FC-EシリーズはBridgeLuxのダイオードを搭載
これらの二つのブランドは業界でよく知られています。
Samsungは先導的なダイオードメーカーとして有名であり、BridgeLuxは18年の経験を持つ地元アメリカのメーカーです。歴史については特に言うことはありません。どちらも信頼性のあるメーカーです。興味があれば、公式ウェブサイトで情報を確認できます。ここで私たちが知りたいのは、室内栽培の効率です。
FCシリーズはSamsung LM301Bダイオードを使用、公式効率データは2.92 μmol/J
FC-EシリーズはBridgeLux 2835シリーズを使用、テストされた効率データは2.7μmol/J
効率性においては、Samsungが勝者です。そのため、FC-Eシリーズの全体的な光効率を確保するために、より多くのダイオードを使用しています。これは以下の表で明確に見ることができます。
同じワット数の成長ライトに多くのダイオードがあると、電力面で有益です。しかし、Samsungの効率性は疑いようがありません。
それでも、FC-EシリーズとFCシリーズとの間には、全体的な光効率にわずかなギャップが存在します。以下でPPE/PPFDの比較をご覧ください。
違いその2：PPE/PPFD
成長ライトの効率を測定する最も正確な方法は、PPEまたはPPFDによるものです。それぞれの定義を見てみましょう。
PPFD - 光合成光子束密度（PPFD）は、特定のエリアに届けられるPAR（光合成有効放射）の測定です。これは、マイクロモル毎平方メートル毎秒（µmol/s/m2）として表現されます。
PPE - 光合成光子効率（PPE）は、成長ライトが入力電力からどれだけの光を生成するかを説明します。PPEを測定するために使用される指標は、マイクロモル毎秒毎ワットであり、これはµmol/Jに単純化されます。
おおよその計算：
PPE x ワッテージ = PPFD
（おおよその計算で、異なる場合があります）
FCシリーズとFC-EシリーズのPPEおよびPPFデータは、以下の表に示されています。
FCシリーズはFC-Eシリーズよりも効率が高いですが、その差が大きいとは言えません。どのライトを選んでも、満足できる成長結果を得られると思います。
違いその3：機能設計
外見は似ていますが、本体の設計は二つの異なる機能を持っています。
FCシリーズ（4800＆6500）は折りたたみ式です。ライト本体自体を半分に折りたためます。この設計は、ライト本体の配送と保管の不便を避け、180°自由に折りたためる機能によって、ライト自体を角度に曲げて中央エリアに光を集中させることができます。（この場合、中央の光量を増やすためにカバー範囲は縮小します。）
FC-Eシリーズは取り外し可能なライトバーで作られています。これにより、配送と保管がより便利になり、より柔軟でユニークな空間を提供、独自の照明空間を作ることができます。
注：FC6500は8バーのライトであり、FC-E6500は6バーのライトですが、どちらも730Wの成長ライトです。
違いその4：価格の違い
明らかに、これら二つのシリーズは価格に大きな隔たりがあります - それが主な理由で、お客様がその違いを知りたいと思っています。
この価格差の主な理由は、Samsungのダイオードが市場で他のどのダイオードよりもはるかに高価であるためです。その結果、Samsungのダイオードで構築された成長ライトが非常に安い場合、それは偽物であるか、3030シリーズ（Lm301Bシリーズ）よりもはるかに効率の悪い劣ったダイオードモデルを使用している必要があります。
違いその5：用途
次には、実用的な用途において、PPE（またはPPFD）、ボディデザイン、価格が使用時に影響を与える主な違いです。
FCシリーズとFC-Eシリーズの間の0.1 µmol/JのPPEの差は、個人的な栽培にはそれほど大きな違いを生むものではありません。しかし、大規模な商業栽培に適用される場合、0.1の違いが数千ドルのマージンを生む可能性があります。もちろん、最高の収量を求める個人栽培者であれば、FCシリーズが最良の選択となります。
取り外し可能なバーのデザインは、個人で栽培DIYの時間を楽しむためには小さなサプライズかもしれませんが、商業栽培者にとっては厳しい作業です。なぜなら、ライトを受け取った後に何百ものバーを取り付ける必要があるからです。
その結果、FCシリーズとFC-Eシリーズは異なる適用性を持っています。
FCシリーズ：最高の収量、最高品質が求められる場合。どんな栽培サイズ／規模にも適しています。
FC-Eシリーズ：高い収量、高品質が求められる場合。個人栽培の規模や小規模な商業規模に適しています。予算が限られている人々にもおすすめです。
最後に
このブログがMars HydroのFC LED栽培用ライトシリーズとFC-E LED栽培用ライトシリーズについてより詳しく知る助けになれば幸いです。そして、あなた自身の栽培用ライトを見つける手助けになればと思います。
また、より詳しく知りたい場合は、どうぞ直接お問い合わせください。何でもお答えいたします。
